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いま日本は寒気の底にありますが、冬至から一ヶ月を過ぎてだいぶ陽の光の回復を感じるようになりました。周囲の野鳥たちはそれを感じてメスを誘う恋のうたや巣作りの縄張りを主張するうたを歌い始めています。

今年はやっぱり暖冬傾向で、畑の菜の花もだいぶ咲き進んでいます。
鉢に植えたハーブのパセリやディル、またノゲシなど美味しく食べられる野草たちもすくすく育っています。

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ブロッコリーの花



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チーマディラーパ(イタリア菜の花) 


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ノゲシ(オニノゲシ)の花 若葉は野菜として、花はサラダのトッピングとして利用できます。



…という訳で、これらちょっとアクの強い野菜やハーブ、野草を使って作る美味しいピラフのご紹介です。一足先に春を身体の中に取り込みましょう。

ベースになるのはイランのハーブご飯。イランも世界的なお米消費国のひとつで、栽培の歴史は日本と同じくらい古いそうです。


◎材料(4人前)
・冷ご飯 (茶碗4〜6杯分)
・パセリ 3束(3掴み)以上 ちょっと多すぎでも大丈夫 →みじん切り
・その他お好みのハーブや野草→みじん切り 少量〜適量(全体で大さじ2位)(※注1)
・玉ねぎ、太ネギ、ニンニク1片、生姜ひとかけ、ニンジンなど→みじん切り 適量(全体でお茶碗半分位?)
・ベーコンやハム →細かく 適量 (2から4枚?)
・お好みで…炒り玉子(1〜2個分)

◎作り方
1) ご飯の用意…ピラフを本格的に作る場合、お米は長粒米(注2)を使用し、大鍋に入れた湯で生米を茹でた後、ザルに移して湯切りし、空鍋に再び入れて蒸す…という方法を取ります。

でも、一般的な日本米の残りご飯を使ってもOK。その場合は、炊飯器から取り出して一晩から丸一日冷蔵庫で冷やし、使う直前にザルに移して水洗いすると使いやすくなります。

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ハーブや野草、青菜はよく刻むのがポイント

2)それぞれの材料を刻んで置きます。お好みで玉子も加えたい場合は、事前に炒り玉子(スクランブルエッグ)を作っておきます。

3)フライパンに油をひき、玉ねぎや太ネギ、ニンニク、ニンジンのみじん切りなどお好みの野菜と、ベーコンやハムを小さく刻んだものを入れて炒めます。 続いて刻んだパセリとハーブ類を入れて良く炒めます。(野草を使う場合は、順番を変えて 玉ねぎ→野草にして十分に炒めた後、→ニンニク、人参→ベーコンやハムを加えて炒めます)

4)ご飯を水で洗ってほぐした後、よく水切りし、電子レンジで温めます。

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炒めた青菜にご飯を加える ご飯は温めておくのがポイント

5)温めたご飯をフライパンに加え、具と良く混ぜながらさっと炒めます。
塩、コショウ、お醤油、コンソメスープ少量などで味を仕上げます。
玉子がある場合は最後に加えてすぐに火から下ろします。
また、干しぶどうなどドライフルーツを加えても美味しいです。

6)なお、パセリやディルなどハーブの香りが大好き! という方は、みじん切りした生のパセリを手のひら半ほど取り置いて、お皿に盛った上に更にふりかけて下さい!

注1…パセリ以外のハーブなど
ハーブや香味野菜では、お好みに応じて、ディル、フェンネル、コリアンダー(パクチー)、チャービル、セロリ、アシタバ(以上、セリ科)、ミント、オレガノ、タイム、マジョーラム、ウィンターセーボリー(シソ科)、チャイブス、ワケギ、青ネギ(ユリ科)、ルコラ、カラシナ、クレソン(アブラナ科)、タラゴン、チコリーなど、ほとんどのものが使えます。何をミックスするかで風味が違ってきます。なお、パセリやディル以外を使う場合は何種類かを合わせるのがポイント(クセが相殺される)。

もちろん、ほうれん草、キャベツ、レタス、白菜、ネギ、菜の花、ダイコンやカブの葉などの青野菜や人参、ゴボウなどの香味根菜も使えます。(これらも2種類以上合わせると良いです)

また、春の七草(
セリ、ナズナ、ハハコグサ、ハコベ、タビラコ、カブとダイコンの葉)やアザミ、タンポポ、ノゲシ(キク科)などの野草も美味しいです!(おすすめはノゲシ)
野草の場合はそれぞれほんの少しで十分で、種類は多い方がクセが相殺されて美味しくなります。また、十分に炒めて青臭さを飛ばしてください。

(注2)手に入る長粒米はタイからの輸入品が中心で、インドのバスマティライスが手に入れば最高級ですが、最近は日本でも栽培されるようになっています。佐賀県産のホシユタカは、コシヒカリとの交配種ということもあって日本人の好みにもよく合う美味しい長粒米です。私はもっぱらこれを使っています。


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ハムや玉子を加えずハーブ、野菜(栽培、野生)のみで作ったピラフは、他の料理の付け合せにも使えます。
写真は菜の花とハーブのライスをベジタブルミートとチコリーの炒めものに添えたもの。
冷蔵庫で日持ちしますので、たくさん作って作り置きし、毎日の主菜に添えて出すと便利です。