いろいろなお料理に使えるオレガノですが、なんと! 海藻のワカメともよく合うんです。
しかもこれを知ったのは、ドイツのベジタリアン料理書から…。
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しかもこれを知ったのは、ドイツのベジタリアン料理書から…。
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ベジタリアン料理、現在ではヴィーガン Vegan という言い方が普及していますが(※)、ドイツのお医者さんで食事療法で知られる Ruediger Dahlke (リュディガー・ダールケ)さんが監修するヴィーガン料理書のシリーズに、 Peace Food(ピースフード)というのがあります。 植物素材を中心にした食事は身体も、心も、環境にも「平和」をもたらす、というコンセプトで、ドイツの著名な料理人がレシピを提供し、それらをテーマごとにまとめたものです。
その中の、イタリア料理のレシピをまとめた本 Vegano Italiano Das Kochbuch (ヴィガーノ・イタリアーノ ダス・コッホブーホ=料理書)に載っていたレシピです。
Wakame=ワカメはそのままドイツ語でも通用するほど、健康志向や自然食品に関心のある人達の間で普及しています。
ドイツの料理人が、日本の食材であるワカメを、イタリア料理の伝統的なレシピであるブルスケッタにした…という、現代版 平和な日独伊三国同盟(笑)ですが、これがヘルシーで、とても美味しいのです。 私たちの宿でも定番の前菜のひとつになっています。
材料を用意しておけば短時間で簡単に出来るので、ぜひとも試してみて下さい。
以下、同書のレシピからの翻訳です。
◎Bruschetta mit Wakame-Algen (ワカメのブルスケッタ)
- (※)ベジタリアン料理とヴィーガンとでは、厳密にいうと定義が違ってきます。ベジタリアンは野菜を中心とした食事で、脳卒中の危険など脳、心臓、血管の血栓が出来る要因ともなる獣肉の取り過ぎを控えるのが本来の趣旨で、乳製品(ミルク、チーズ、バターなど)を併用するもの、魚を併用するもの、卵の使用は認めるもの、さらには鶏肉も認める…なども含みます。一方ヴィーガンは、動物の生命を奪わないという事と、大規模な畜産業が環境に大きな負担をもたらせている事への抗議の趣旨が強くあり、植物質の食材だけを用います。ちなみに、魚も加えたベジタリアン料理は中世の西ヨーロッパの人々の伝統的な食事スタイルで、獣肉を大量に、毎日消費できる様になったのは西ヨーロッパで産業革命が普及した18世紀以来のことだそうです(それも中産階級以上の家庭)。いまでも敬虔なキリスト教徒は、2月のカーニバルから4月の復活祭までの期間、魚と野菜だけの食事で過ごすそうです。蒲原聖可『ベジタリアンの医学』、越智敏之『魚で始まる世界史』 ともに平凡社新書、 南直人 『〈食〉から読み解くドイツ近代史』ミネルバ書房などを 参照)
その中の、イタリア料理のレシピをまとめた本 Vegano Italiano Das Kochbuch (ヴィガーノ・イタリアーノ ダス・コッホブーホ=料理書)に載っていたレシピです。
Wakame=ワカメはそのままドイツ語でも通用するほど、健康志向や自然食品に関心のある人達の間で普及しています。
ドイツの料理人が、日本の食材であるワカメを、イタリア料理の伝統的なレシピであるブルスケッタにした…という、現代版 平和な日独伊三国同盟(笑)ですが、これがヘルシーで、とても美味しいのです。 私たちの宿でも定番の前菜のひとつになっています。
材料を用意しておけば短時間で簡単に出来るので、ぜひとも試してみて下さい。
以下、同書のレシピからの翻訳です。
写真は生のミニトマトを使用
◎Bruschetta mit Wakame-Algen (ワカメのブルスケッタ)
◎2人前材料 調理時間:10分+乾燥ワカメを柔らかくするなど食材の下ごしらえ時間
◎材料:
・塩漬けケーパー 大さじ2
・乾燥わかめ 小さじ2・天日乾燥トマト4個
または
または
・小さめのかたいミニトマト6個
・種無しグリーンオリーブ 45g
・フレッシュオレガノ 1枝
・低温圧搾法によるオリーブオイル 30-50ml
・塩
・パン 2切れ
◎作り方
◎作り方
- 塩漬けケーパーを流水で念入りに洗い、1,2時間冷たい水に浸します。その際水を時々取り替えます。
- ワカメを冷たい水で1時間ほど浸してふやかせます。乾燥トマトを20分ほど水に浸して柔らかくします。ミニトマトを使う場合は、洗ったあと水気をよく拭い、4分割します。
- 柔らかくしたワカメをすすぎ洗いし、水気を絞ったあと刻みます。オリーブを小さく切り分け、ケーパーも水気をとったあと刻み、乾燥トマトも水気を拭ったあと細切りにします。ハーブを洗い、水気をとったあと葉を摘み取ります。
- 事前に用意した材料をオリーブオイルを加えて混ぜ合わせ、塩で味を仕上げます。
- スライスしたパンをトースター、またはフライパンでトーストし、用意しておいた具をその上に載せます。温かいうちに、または冷ましてサーヴィスします。
◎ポイント
- 「水気を取る、拭う(abtropfen lassen、trocken tupfen)」という言葉がしつこく何度も出てきますが、最後にオリーブオイルで和えるときに、いかに材料の水気を取っておくか、が美味しさを大きく左右します。
- フレッシュオレガノがない場合は、フレッシュのタイムでも代用できます。その場合は、また違った風味になります。
- フレッシュがない場合は乾燥品でも代用できます。むしろその方が香りよく味わえるのですが、ただフレッシュなオレガノの独特な苦味、青味が、ワカメとの絶妙なハーモニーを作り出すので、できればフレッシュハーブの使用をおすすめします。
- グリーンオリーブがない場合はブラックオリーブでも代用が可能です。
- いま神奈川県内では、スーパーの魚売り場などで、湘南ワカメなど地元産の新鮮な生わかめが並んでいます。乾燥品を戻したものとは比べものにならないくらい美味しいので、これもオススメです。その場合も、よく水気をとって!
コメント
コメント一覧 (3)
食べてみたいです😃🎵
叔母がドイツに住んでいた事があるのですが
マスターさんは、ドイツがお好きな国なのでしょうか😃
マスター
がしました
今日は良いお天気になりそうですね。
学生時代にドイツ語を少し学んだ…という程度なのですが…。
ドイツのひとたちはとてもまめまめしいので、本などを読んでいても、それを使うのは何故なのか?…ということをいちいち説明してくれているのが分かりやすいです。
それと、ハーブの故郷や文化はイタリアや中近東の国々がある地中海で、ドイツはローマ帝国の植民地やキリスト教の普及にそってもたらされた後進国です。でも、その分、明るい地中海への強い憧れみたいのがあって、そこに並々ならない情熱を感じます。イタリアの人たちには当たり前のことでも、彼ら北の人たちはいちいち確かめ、理屈をこなないといけない…というところが面白いです。
同じことは彼らの東洋への見方にもあって、ヘルシーで健康的な料理の分野では日本やタイなど、アジアの国々の食材や調理法にも強い関心があって上手に(ときにちょっと違うのでは?笑っちゃうのもありますが、思いもよらない発想に感心したり)取り入れているところが面白いです。
オレガノとワカメなんて、思いつかないですものね。
マスター
がしました
なるぼど💡
思わずうなってしまう程
感心🌸感心🌸
叔母からも直接、伺ってましたが
お掃除も、物に対しての扱い方など
ドイツの方から見習うべきところ
沢山あります😆💕
マスター
がしました