2018-06-02-teatree

メラレウカの花。 一見すると鳥の羽根か、柔らかいブラシの様に
見える不思議な形。オーストラリアの植物によく見られる形です。
毎年5月下旬から6月上旬にかけて花を咲かせます。       


今日からお風呂のハーブは薬用ティーツリー、メラレウカになります。

オーストラリア東部の原産で、ユーカリなどと同じフトモモ科の植物。カビや細菌、ウィルスなどの繁殖を抑え、炎症からの回復作用に優れる薬用植物です。
オーストラリアの先住民族アボリジニの間では何千年もの間、この葉を砕いてケガや皮膚の治療などに使われてきました。
その後に入植した白人たちの間にも受け継がれ、、第二次世界大戦ではティーツリー油(ティーツリーオイル Tea tree oil)がオーストラリア兵の救急箱の常備薬だったほど、広く普及し利用されてきました。
戦後、類似のものが化学合成されるようになりましたが、1960年代以降の伝統医学への関心の高まりと共に、副作用が少ないことから再評価され、現在では世界中で広く使われるようになりました。
葉を軽く煮出してお風呂に入れると、疲れたお肌を優しくいたわり、さっぱりとした湯上がりが味わえます。

※なお、オーストラリアでお茶として飲用された本来のティーツリーは、同じフトモモ科のLeptospermum scopariumという植物で、日本ではギョリュウバイ(魚柳海)と呼ばれて観賞用に栽培されています。
小学館版 園芸大事典、朝日百科 植物の世界 など、参照