東アジア地域の太陽暦二十四節気は、冬至を起点にして一年を24等分し、それぞれの季節にふさわしい名称を施したタイムポイントです。園芸など自然とかかわる作業をする私たちにとっては、最も基本的な暦です。この二十四節気をさらに細かく区分(それぞれを3等分)したのが七十二候。

いまは芒種の候を三等分したうちの、「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」から「梅子黄(うめのみきばむ)」の時期に当ります。

5月までは蜜柑の花など、空気にはいつも花の匂いがしたのですが、入梅を経たいまは、雨と枯れた草が急速に分解されていくのに伴う「堆肥の匂い」がするようになりました。

雨降りの週末、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

20190614_0259

雨降りの合間を縫って、草刈りと夏の草花の植えつけ作業を続けて来ました。
ようやく昨日で向日葵の苗の植え付け完了! ほっとしました。

20190614_0261

さぁ、上手に花を咲かせてくれるでしょうか?


20190614_0264

草茫々になっていた道路沿いの花壇を刈ると、きれいな斑入りのガクアジサイが出てきました。すっかり忘れていたのですが、もう十年以上も前に植えたものです。大きくなりすぎた枝を剪定しながら、取った枝を地面に挿してみました。うまく殖えてくれるとありがたいです。

20190614_0267


いま周囲はアジサイの花でいっぱい。これらのアジサイも、母が枝を挿しては殖やしてくれたものです。


20190614_0270

駐車場から宿へあがるアプローチ沿いで咲いているビヨウヤナギ。アジサイを除けば花の少ないこの時期に、明るく鮮やかな黄色の花が目を楽しませてくれます。中国中南部原産のオトギリソウ科の花木。

オトギリソウは洋の東西を問わず、古くから傷薬などの薬草として用いられています。 
西洋のハーブで、夏至の日の魔除けに軒先に飾られるセントジョーンズワートもそのひとつ。うつ症状の改善効果もあると注目されていますね。

19388546_1095251960618702_8761940602315695862_o

セントジョーンズワート
セロトニンを増やす薬草として有名になりましたが、一方で光アレルギー(光線過敏症)を持つ人には症状を悪化させる副作用があるので、要注意です。

19237848_1095252043952027_6355097682794976980_o

ビヨウヤナギと比較すると、花はそっくりですが大きさはずいぶん異なります。

ビヨウヤナギも薬草として用いられ、特に入浴剤にすると腰の痛みを緩和させてくれるとのことです。



◎芒種の候の後半は「梅子黄(うめのみきばむ)」。
今年は花が早く咲いてしまって梅の実はまったくならなかったのですが…。

20190614_0253

マイペースなアンズさんは、今年もちゃんと実をつけ、色づいて来ました。
1週間ほどして熟してきたら収穫です。