雨のこの時期ハーブの管理で大切なのは、小まめに枝を摘んだり、剪定してやって風通しをよくしてやることです。
でも、そんなに使い切れないし、よく茂っているものを切ってしまうのはもったいない気がする…。

しかしこれをやっておかないと大変なことになります。7月に入って気温が上昇し、梅雨明けとともに高温多湿の毎日が始まると同時に弱ったり、枯れたりしてしまいます。

心を鬼にして刈っていかないと…。

切り取った枝の利用法としては、乾燥して保存…という方法もありますが、今の時期では特別な方法(例えば冷蔵庫乾燥)を用いないと、黒く変色して、ひどい場合はカビてしまいます。

そこで、手軽に出来て完璧な保存法がハーブビネガーにする方法です。

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今日はタイム、エストラゴン(フレンチタラゴン)、ディル、セイボリー(ボーネンクラウト)と、ついでにイチゴをビネガーにしました。

作り方は至って簡単です。

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収穫した枝葉を石灰水に着けて汚れを分離させます。5分後引き上げてよく水洗いします。


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サラダスピナーなどを使ってよく水気を切ります。

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キッチンペーパーの上に広げてしばらく置いて、残った水分が消えるのを待ちます。
あとは最初の写真のように容器に入れて3〜4日置けば出来上がり。ハーブはそのまま続けて置いても良いですし、1週間程して引き上げれば苦味が着くのを避けることができます。

酢につける時、一緒に黒コショウや唐辛子などお好みのスパイスを入れると一層風味が増します。

ドレッシングには、ビネガー1、オイル2〜3の割合を基本に、マスタードと玉ねぎのみじん切り少々を加えて混ぜ合わせれば、基本のヴィネグレットソースが出来上がります。

お酢の種類は、ワイン酢や米酢、リンゴ酢などお好みで。
なお、ワイン酢を使う時は白ワインも一緒に入れると(酢カップ1に対し大さじ1〜2)ワインの風味が増します。

◎ 浸けたハーブによって使い分ける

・タイムを浸けたビネガーは、クリームやヨーグルト、チーズを加えたドレッシングによく合います。
・ディルは、お魚向け。カルパッチョに最適。
・エストラゴンは万能ですが、卵サラダに使うと一層美味しくなります。
・セイボリーはドイツ語でボーネンクラウト(=豆ハーブ)と言われるくらい豆によく合うハーブで、お豆を使ったサラダに最適です。

◎その他ビネガーに合うハーブ
ほかにもいろいろなハーブがビネガーに利用できます。
パセリ、チャービル(サラダ一般)、チャイブス(サラダ一般、卵サラダ、お魚)、ミント(キュウリを使ったサラダ)、セージ(豚肉のソテーに)、ラヴェンダー(南フランス風サラダに)などなど。

みなさんで、工夫してみて下さい。