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ハナシュクシャ(学名;Hedychium coronarium, 英名;white ginger ,通称;ジンジャーリリー)」が今年も咲き始めました。
香水の原料にもなる花で、百合やクチナシに似た、うっとりするような甘い香りが特徴です。
一房を活けただけで家中に漂うほど強い香りを放ちますが、ショウガ科に特有な爽やかな清涼感が含まれるので、強すぎて困るということはありません。

shukuja
花弁は多くの単子葉植物と同じく3数性で、幅のある3弁(うち1弁は蝶が翅を広げたような形)と、その背後に細長い棒状の萼片3弁があります。ユリの花の様に一方向にキチンとしていなくて、思い思い、上を向いたり、下を向いたり、斜めを向いたり…と、マイペースな美人さんです。

園芸店などでは「ジンジャーリリー」などととして売られていますが、植物の分類学上では同じショウガ科のウコン(=ターメリック)の方に近いそうで、日本の標準和名(植物図鑑に載っている名前)では「縮砂(シュクシャ)」という難しい名前が付けられています。

インドからマレーシアにかけての原産だそうですが、古くから栽培されていたらしく、アジア東南部からオーストラリアまで広く分布していてはっきりとした原産地は分からないそうです。

耐寒性もあり、日本にも薬草として江戸時代にはすでに渡来しています。
花を香水として利用する他、根茎を健胃薬などとして利用してきたそうです。

葉っぱも強くはないですがウコンに似た良い香りがします。
花が終わったら、お鍋でさっと煮立ててお風呂に入れています。

全身の血行を促進して、特に手足指先の血行不良(痛みやムクミ)を改善してくれます。

同時にお花をお風呂に活ければ良い香りに包まれ、まさに極楽気分をお楽しみいただけます。