おはようございます。
台風17号が日本海を北上中です。いま(AM8:30現在)はちょうど風向きが切り替わる時刻で、雨風とも静かなのですが、この後台風の北上とともに風は南西寄りとなり、風雨とも強くなる予想です。

みなさまの地方はいかがでしょうか。

前回、千葉県を中心に甚大な被害を残した15号の場合、私たちのところではちょうど目の前の海(南)を通過して行きました。その場合風は北東寄りがメインとなり、その方向を山で遮られている私たちのところでは傾斜の強い山の背が防御になってくれて、事なきを得ることができました。 

こんな具合に台風や低気圧の通過はどこを通るかで風向きが変わり、それに伴って自分の居る場所がどんな被害を被るかを、ある程度予想する事ができます。

ナウシカは風使いの達人でしたが、風を知ることは庭仕事でもとても役に立ちます。参考⇒Yahoo風予報

◯秋のお手入れ
さて、ようやく残暑も落ち着いてきて、暑さに弱っていたハーブ類も元気を取り戻してきました。
そこで、秋のお手入れをおすすめします。

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写真はタイム


多くはすでに秋の気配を感じ取って、葉の色が生き生きとし、特に枝の先端は明るい緑色に変わって新芽を伸ばし始めています。一方、地際は夏に弱った葉や枝がしんなりしたり枯れたりして通気を悪くしていますので、取り除いたり、刈り込んだりします。

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写真はエストラゴン(タラゴン)

地面の上にも枯れ葉や汚れが堆積しているので取り除きます。そうすると、鉢植えの場合、土がだいぶ減っていることに気付きます。毎日の水やりで少しづつ土が流れ出てしまうのです。


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写真はセイボリー(ボーネンクラウト)

また、土は硬くしまって水はけや空気の通りも悪くなっています。植物は根で呼吸をしているので、土が固まっていると酸欠状態になって、終いには窒息してしまいます。そこで、割り箸などを突き刺して土をほぐし、水や空気の通り道を作ってやります。

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写真はエストラゴン(タラゴン)

最後に新しい土を加えて「土増し」します。
こうすると茎の生え際、根元部分で新しい根がたくさん発生しますので、植物たちはリフレッシュします。また根がたくさん着くので、春に植え替えや株分けする時にも回復&成長がずっと早くなります。

お彼岸を過ぎれば昼の長さは日増しに短くなって、植物たちは冬の到来を感じ次第に成長をゆっくりにしたり、止めたりします。従って、秋にはわざわざ植え替える必要はありません。 むしろ植え替えてしまうと、根が傷んで回復せず、土の容量が多くなりすぎて冬場にダメージを与えるなどの多くのデメリットがありますので、おすすめはできません(注)。
    (注)パセリやフェンネルなど冬にゆっくりと成長するセリ科のハーブは、霜の降りない温かい場所で過ごせる条件であれば、植え替えができます。その際も、いきなり大きな鉢に替えるのではなく、一回り大きいくらいの鉢を選び、少しづつにしていきます。

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写真は土のPh値を調べる器具

新しい土を入れた後、最後に、肥料少々と石灰(おすすめは貝殻を原料にした石灰)をひとつまみ鉢土に加えると元気がでます。 多くのハーブ類は地中海沿岸地方の原産で、ふるさとの土壌は昔熱帯の海のサンゴ礁で石灰岩質(アルカリ〜弱酸性 Ph値6〜7)です。
 鉢植えにして、毎日水やり、肥料やりをしていると土はかなりの酸性になっていますので、石灰を加えて戻します。
 水も肥料も愛情も注いでいるのに元気がない…、という場合は意外とこの土壌のPh値が原因だったりします。

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強い味方


ハーブ…というと、「農薬は絶対ダメ!」という方がほとんどだと思いますが、普通の栽培植物同様、虫にも病気にもやられます。彼らに侵されて丸坊主になったり、弱ったりする姿を見るのは辛いものです。そこで強い味方になるのが、これらの有機栽培用の安全な農薬です。最後に(あるいは定期的に)これらを散布して、人間ドック…ならぬハーブの定期検診は終了です。

◯わが家で使用している「有機栽培用農薬」の説明
 左のボトルに入ったサンクリスタルというのは、食品などにも使われる脂肪酸が原料です。アブラムシやダニなどの微小な害虫やうどんこ病の病原菌(キノコの仲間)を、油脂分が物理的に覆うことで呼吸を出来なくてしたりして駆除してくれます。
 真ん中のゼンダーリ、右のインプレッションクリアと呼ばれるものは、いずれも納豆菌の親戚の枯葉菌(バチルス菌)を原料にした生物農薬です。ゼンダーリは鱗翅目(蝶や蛾)の幼虫だけに効く薬で、これを散布した葉を食べた幼虫は消化管が障害を受けて摂食が出来なくなりやがて餓死します。蝶、蛾の幼虫以外にはまったく影響を与えません。
 インプレッションは、納豆を水に溶かした液を散布して野菜の病気を防いでいた農家の知恵を商品化したものです。うどんこ病や葉カビ病など多くの病気を予防してくれます。薬は納豆の匂いがします(笑)。
 これらは口に入れても無害で安全なものです。こうした安全な薬が普及してとても助かっています。この3種類を常備しておけば、ハーブの場合、虫、病気のほとんどは防げると思います。

    ※「お泊りハーブ教室」のテキストでも触れましたが、野生の植物はほとんど全部が有毒です。人間はその中から品種改良をして、毒の少ないもの、あるいは毒のないものを育ててきました。野菜は毒のほとんどないもの(それでもアクという毒があり、塩もみしたり茹でたりといった調理をしてこれらを消しています)。ハーブはちょっと毒のあるものです(毒を薬や風味に利用しています)。
    植物が毒を持つのは、主に虫や病気に侵されないためです。それを失ったり、減らされている栽培植物は、虫や病気に無防備になっています。それを人間が補ってやることは必要で大切なことだと思います。
    愛するわが子が弱いからといって、いじめっ子や病気に侵されるままになっているのを防ぐのは「自然じゃない!」とは、言えませんよね。