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今日は明大中野キャンパスへ出かけてスパイス、ハーブ検定というものを受けて来ました。


ハーブをお仕事にして30年近く、ずっと自己流でやって来ましたが、ここでちょっと、客観的な尺度になるものがあっても良いなと思い受験しました。

まず手始めに初級、中級に当たる3級と2級を受けました。
自己採点で、なんとか行けるかな?…という感じです。
結果は12月発表とのこと。

普段、ハーブに触れていれば半分は出来ますが、特定の事項や言い回しなんかがあって、あとの半分は指定されたテキストをちゃんと読んで覚えておかないとちょっと難しい、という印象でした。

というのも、スパイス、ハーブの、例えば香り評価というのは人によっても、国や地域によっても違って来るものですが、出題者の言い回しを理解しておかないと上手く答えられない、という問題がいくつかありました。

例えば「Aは爽やかな香りで、タイではホーリーAがよく利用され、シナモンの香りのするものもある…。Aは何というハーブか? 次の3択から選べ…」というのがあって、答えは「バジル」です。でもバジルを「爽やかな香り」と感じる人はどれだけいるでしょうか? そもそもラヴェンダーも、タイムも、ローズマリーも、レモンも「爽やかな香り」と言っても良いですが、その中味は全然違いますよね。

また、諸説あって、出題者が採用している説じゃないと正解にならないものが見受けられました。

例えばタイムの語源を問うて、テキストにある古代ギリシア語で「防腐」という意味だというのですが、これには諸説があってそう簡単ではありません。元になった古代ギリシア語 thymos(θῡμός)という言葉には「におわせる」という意味が大元にあって、古代ギリシアではこの草をお香の様に、宮殿などあちこちで焚いていたところから、この言葉が使われたのだろう、という説があります(小学館版園芸大事典など)。そして、そこからいろんな意味が派生して行って、「勇気、気概」といった意味もあり、また「防腐」というのもその派生のひとつの様です。私は他では読んだことがないので、このテキストをあらかじめ読んでいないと正解になりませんでした。

まぁ、細かいことを言い始めたら切りがないですが…。

受験者の年齢は幅広く、20代前半(?)の若い人から、60代の私よりも上の方(?)もおられました。
また、女性が多いのではないかと思っていたのですが、意外にも男の人もずいぶん多かったのにはびっくりしました(3分の2はいたように思えます)。